茨城県日立市

　茨城県では、県内で生産されるおいしさを極めた米を選び出すとともに、その米を首都圏へ売り込むことにより、本県産米のおいしさを広くＰＲするため、今年も「いばらき米の極み頂上コンテスト」を開催します。 　茨城県が他県のお米のコンテストと違う部分は、全国規模のコンテストと同様の審査基準を採用し、最優秀賞（ローズドール賞）を受賞したお米を、県が積極的に首都圏の高級飲食店等への売込みやＰＲなどの販路開拓を行っていくところにあります。 　これまで３回のコンテストを開催してきたところですが、毎年、県内全域から１００点近い応募があり、第１回では城里町の飯村昭司さん、第２回では大子町の吉澤博文さん、第３回では城里町の薗部一さんが最優秀賞（ローズドール賞）に輝きました。 　第４回となる今年のコンテストでは、有機米部門を新設し、これまでのレギュラー部門との２部門制で開催します！ 　今回、新部門の設立に至った経緯についてですが、皆様は有機米とはどんなお米なのかご存じでしょうか？ そもそも有機農業とは、「有機農業の推進に関する法律」によって以下のとおり定義されています。 １　化学的に合成された肥料及び農薬を使用しない ２　遺伝子組換え技術を利用しない ３　農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減する農業生産の方法を用いて行われる農業 　これらの有機農業のうち、登録認証機関によって検査及び認証された事業者のみが貼ることのできる有機ＪＡＳマークが付されたものだけが、「有機」や「オーガニック」と表示して販売することが可能です。 　つまり、有機米とは、環境に配慮した生産方法で、第三者機関が検査し、認証された事業者のみが表示することができるお米のことです。 　しかし、有機米を作るには、これまで使われてきた化学的に作られた肥料や農薬を使用せずに作らなくてはいけないため、栄養分のコントロールや雑草、病害虫の被害が問題となってきます。そのため、一般的なお米よりも手間暇がかかり、生産量が少なくなることから、生産者は限られています。 　このようなことから、県では、県内で一番おいしい有機米を選出し、首都圏に売り込むことで、『有機農業と言えば「茨城」』といってもらえるようなブランドイメージの確立と、県内の有機農業の後押しをしていくために、今回有機米部門を新設しました！ 　さて、では実際に「おいしいお米」をどのように決めるのでしょうか？ 　コンテストの審査では、一次審査・二次審査ともに機械による測定値をもとに上位から選抜しますが、最終審査では、お米のおいしさを正しく評価できるプロによる厳正な審査を行い、順位を決定します。 昨年は、ホテル総料理長、都内米穀店店主、炊飯器メーカー開発担当、雑誌編集者、研究者といったお米のプロが審査を行い、城里町の薗部一さんの「ゆうだい21」がローズドール賞に輝きました。 　ローズドール賞受賞米の売込みは、都内有名ホテルや高級飲食店を中心に行われ、味について非常に高い評価をいただいております。また、都内の米穀店では650～800円/kg、銀座にあるIBARAKI senseでは1,350円/kgの販売であったにも関わらず、完売するほどの人気でした。 　さらに、昨年度は茨城県のふるさと納税返礼品として、県外から多数の申し込みをいただいたところであり、今後県内の各種イベントにおいても積極的に活用を提案していきます。 県内での販売については、城里町の「物産センター山桜」や笠間市の「農産物直売所すわ」で行われました。今年の秋には、是非直売所にも足を運んでみてはいかがでしょうか。 最後に生産者向けの今後のスケジュールのお知らせです。 ＜応募受付＞ 　令和６年９月１３日（金）～１０月１１日（金） ＜玄米提出＞ 　令和６年１０月１１日（金）～１０月２５日（金） ＜審査＞ 　一　次　審　査：令和６年１１月上旬 　二　次　審　査：令和６年１１月中旬 　最終審査・表彰：令和６年１１月下旬 　　※最終審査と表彰は同日に開催します。 ＜受賞米の売込み及び販売ＰＲ＞ 　令和６年１２月下旬～ コンテストの詳細は、産地振興課ＨＰに掲載しています。生産者の皆様が腕によりをかけた珠玉のお米の応募お待ちしております。 また、消費者の皆様におかれましても、今秋決まる茨城のおいしさを極めたお米の登場をご期待ください。 （産地振興課ＨＰ） https://www.pref.ibaraki.jp/nourinsuisan/sansin/nosan/komenokiwami/komekiwa4.html 問い合わせ先：茨城県農林水産部産地振興課　農産・特産振興Ｇ 　　電話：０２９-３０１-３９２１ 　メール：sansin2@pref.ibaraki.lg.jp