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【神奈川県】近代文学館 清岡卓行展

更新:2025/6/26(木) 17:00

横浜市中区の県立神奈川近代文学館では、企画展「清岡卓行展――大連、パリ『円(まろ)き広場』」を開催しています。 日本の租借地だった中国・大連で生まれ育った詩人、作家の清岡卓行(きよおか・たかゆき)(1922-2006)。1959年に詩集『氷つた焔』でデビューし、10年後に取り組んだ小説「アカシヤの大連」で芥川賞を受賞、以降は評論や随筆と併せて多彩な作品を生み出します。 その創作の大きな源となったのが、失われたふるさと、大連への思いです。 東大在学時の帰省中に迎えた敗戦と3年間の残留、引き揚げ、そして無一文からの生活再建……清岡はしだいに「大連と自分は結びついているという運命感」を深く意識するようになります。 一方、64歳で初めて果たしたパリ訪問をきっかけに、両大戦間のこの街に花開いた芸術家たちの姿を描いた大作『マロニエの花が言った』(1999年)を上梓します。 本展では夫人の岩阪恵子氏(作家)から受贈した原稿をはじめとする資料を中心に、清岡がこよなく愛した二つの都市――「宿命の土地」大連と憧れの地パリとのかかわりを通して、その生涯と作品をたどります。 会期:2025年5月24日(土曜)から7月27日(日曜)まで 開館時間:午前9時30分から午後5時(入館は午後4時30分)まで 休館日:月曜日(7月21日は開館) 観覧料: ・一般500円、65歳以上・20歳未満及び学生250円、高校生100円、中学生以下は無料 ・20人以上の団体の場合は、一般350円、65歳以上・20歳未満及び学生200円、高校生100円 会期中には、対談や上映会などの記念イベントも行います。 詳細は、ウェブサイトをご覧ください。 https://www.kanabun.or.jp/exhibition/22162/

情報提供:神奈川県