新潟県新潟市西区

新潟市の図書館司書が、子ども・子育て世代向けのお薦めの本を紹介する連載企画「未来への扉」。 今回は、2007年に出版された『ちょっとだけ』（作：瀧村 有子／絵：鈴木 永子／福音館書店出版）をご紹介します。 【あらすじ】 赤ちゃんが生まれて、なっちゃんはお姉ちゃんになりました。お母さんは赤ちゃんのお世話で忙しいので、なっちゃんはいろんなことを自分一人でやってみます。お着替えや髪を結ぶこと、ブランコを漕ぐこと…。お姉ちゃんになったからと頑張るなっちゃんですが、眠くなったときだけは、どうしてもお母さんに甘えたくなりました。そんななっちゃんは、お母さんに「ちょっとだけ」あるお願いをするのでした。 【おすすめポイント】 15年前、当時3歳の長女にこの絵本を読み聞かせしたことがありました。妹が生まれてから我慢ばかりの自分と重なったのか、ラストのなっちゃんの安心しきった嬉しそうな顔に、長女も笑顔になりました。その隣で聞いていた夫は涙ぐんでいました。 我が家にとって不器用ながらも楽しかった子育てを思い出す、宝物の一冊となりました。子育てをする皆さんがほっこりする、お薦めの一冊です。 『ちょっとだけ』（作：瀧村 有子／絵：鈴木 永子／福音館書店出版）は市内図書館で18冊所蔵しています。ぜひお読みください。 ▼これまでに紹介した絵本の一覧はこちら。貸出カードとパスワードをお持ちの方は予約ができます。（新潟市図書館HP） https://opac.niigatacitylib.jp/winj/sp/theme-list.do?key=0000000806&lang=ja