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マイナンバーカードの健康保険証利用(マイナ保険証)
マイナンバーカードの健康保険証利用(マイナ保険証)
現行の健康保険証は原則廃止となり、マイナンバーカードを健康保険証として利用する仕組みに一本化されます。
マイナ保険証への一本化
2024年12月2日に現行の健康保険証の新規発行は停止します。
現行の保険証の使用期限
現行の健康保険証は、有効期限までの間、最長1年間使用できます。
- 保険証に有効期限の記載がない場合:2025年12月1日まで
- 保険証に有効期限の記載がある場合:記載されている有効期限まで
国民健康保険や後期高齢者医療制度の場合、多くは2025年7月か8月が有効期限です。
マイナンバーカードを持っていない場合
マイナンバーカードがない場合や持っていても健康保険証として登録していない場合は、加入している医療保険者(勤務先や各自治体など)から「資格確認書」が無償で交付されます。原則、申請は不要で、有効期限は最長5年の範囲内で各保険者が設定します。
※マイナ保険証を保有している方でも、高齢者や障害がある方などマイナ保険証の利用が困難な場合は、申請することによって「資格確認書」が交付されます。
「資格確認書」は医療保険者によって様式・発行形態が異なります。各保険者からの情報をご確認ください。
マイナ保険証でできること
通院時に便利になること
マイナ保険証を利用することで、医療機関への通院時に便利になることがあります。
- 顔認証で受付が自動化
- 正確なデータに基づく診療・薬の処方
- 医療費の支払時、限度額以上の場合の一時支払いが不要
その他に便利になること
医療機関の通院時以外にも便利になることがあります。
- 特定健診や薬の情報をマイナポータルで閲覧で可能
- マイナポータルからe-TAXに連携して確定申告が可能
- 2025年度にマイナ保険証の機能をスマホに搭載可能にする予定
現在、マイナンバーカード機能をスマホに搭載できるのは、Androidのみです。iOSも今後対応予定です。詳細は、マイナンバーカード機能のスマホ搭載をご確認ください。
マイナ保険証の利用申し込み
マイナ保険証を利用する場合、事前に申し込みが必要です。3つの申し込み方法があります。
- マイナポータルでの利用申し込み
- 医療機関・薬局での利用申し込み
- セブン銀行での利用申し込み
詳しくは、厚生労働省「マイナンバーカードの健康保険証利用方法」をご確認ください。
必要なもの
マイナ保険証の利用申し込みに必要なものを準備します。
- 申込者のマイナンバーカード
- マイナンバーカードの数字4桁の暗証番号
利用申し込み方法
マイナポータルでの申し込み手順
マイナポータルで利用申し込みを行う場合は、以下も必要です。
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マイナンバーカード読取対応のスマホ
(または、パソコン+ICカードリーダ) - マイナポータルアプリ
利用申し込みは、以下の手順で実施します。
- マイナポータルの「利用を申し込む」を押す
- 利用規約の確認
- 本人確認で「申し込む」を押す
- 暗証番号の入力、マイナンバーカードの読み取り
医療機関・薬局での申し込み手順
医療機関や薬局でも、顔認証付きカードリーダーでマイナ保険証の利用申し込みを行うことができます。
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顔認証付きカードリーダーにマイナンバーカードを置く
※マイナンバーカードのカバーなどは外してください - 本人確認を行う(4桁の暗証番号か顔認証)
- カードリーダーの手順に沿ってマイナ保険証の登録を行う
セブン銀行ATMでの申し込み手順
セブン銀行ATMでもマイナ保険証の利用申し込みができます。
※システムメンテナンスや年末年始などで、利用できない場合もありますのでご注意ください。
- ATM画面の「各種お手続き」を押す
- 「マイナンバーカードの健康保険証利用の申込み」を押す
- 利用規約に同意する
- マイナンバーカードを挿入し、4桁の暗証番号を入力
詳しくは、セブン銀行「マイナンバーカードでの手続き」をご確認ください。
マイナ保険証の登録確認方法
マイナ保険証の登録状況は、マイナポータルから確認できます。確認方法は主に2つあります。
「登録状況の確認」で確認する
- マイナポータルにログイン
- 上部青枠内の「登録状況の確認」の「確認」ボタンを押す
- 健康保険証が登録済と表示されていれば、マイナ保険証の登録は完了
「証明書」で確認する
- マイナポータルにログイン
- 「証明書」の健康保険証を押す
- 上部に「マイナンバーカード利用状況」が表示され、登録済と表示されていれば、マイナ保険証の登録は完了
マイナ保険証の使い方
病院受付時の手順
マイナンバーカードを用いた受付は、顔認証付きカードリーダーのある医療機関・薬局でご利用いただけます。
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顔認証付きカードリーダーにマイナンバーカードを置く
※マイナンバーカードのカバーなどは外してください -
本人確認を行う(4桁の暗証番号か顔認証)
※顔認証ができなかった場合、暗証番号で本人確認が可能です - 各種情報提供の同意選択をする
- 受付完了したら、マイナンバーカードを取り出す
顔認証付きカードリーダーでの同意選択
マイナンバーカードで本人確認を行うと、同意選択画面が表示されます。
医師・薬剤師に提供する情報(過去の診療・薬剤情報、特定健診情報など)を選びます。
顔認証付きカードリーダーによって、表示される画面が異なる可能性がありますが、主に表示される画面は、以下の2つです。
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過去の診療・薬剤情報
過去の診療、処方された薬の情報を医師・薬剤師に提供します。
「同意する」「同意しない」 -
特定健診情報
メタボ健診(40から74歳)や高齢者健診(75歳以上)の結果を提供します。
「同意する」「同意しない」
診療・薬剤の情報や特定健診などの結果の提供に同意いただくと、医師や薬剤師からご自身の情報に基づいた総合的な診断や重複する投薬を回避した適切な処方を受けることができます。
詳細は、デジタル庁「マイナンバーカードの健康保険証利用」をご確認ください。
マイナ保険証が医療機関で読み取れない場合
マイナ保険証が医療機関の窓口で読み取れない場合でも、以下の方法で資格確認を行うため、医療費は通常の1~3割負担となり、全額(10割)負担になることはありません。
- 現行の健康保険証や資格確認書を持っている場合は提示して確認
- マイナポータルにアクセスして、医療保険の資格情報画面を確認
上記で確認できなかった場合は、過去の受診歴があれば、医療機関スタッフから口頭確認を行って対応します。
初診で受診歴がないなど確認が取れない場合は、「申立書」(被保険者資格申立書)を記入して提出します。申立書は、氏名、生年月日、加入する医療保険の種類などを記入する必要があります。
マイナ保険証非対応の医療機関で受診する場合
2023年4月から医療機関や薬局ではマイナ保険証による受付が原則として義務付けられており、順次導入を行っています。
よって、今後は現行の健康保険証は必要なくなりますが、まだ導入されていない医療機関・薬局では、引き続き、現行の健康保険証の利用が必要な場合があります。