クマによる人身被害を防ぐには「クマを引き寄せない」こと、「クマに出会わない」ことが重要です。万一、出会ってしまった場合の行動も確認しておきましょう。
クマの出没を防ぐ
クマ類の出没を抑制するためには、クマ類を餌付かせない事が重要です。
- 市街地では生ゴミやペットフード、果樹、ペンキの塗料などがクマ類の誘引物になります
- 農地周辺では農作物や有機肥料、ガソリンなどの燃料も誘引物になります
さまざまな誘引物を確認クマに出会わないために
クマ類は山林だけでなく人の生活圏でも遭遇する可能性があります。被害を回避するために適切な行動が大事です。
- 自分の存在を知らせる
- クマの生態や行動についてよく知る
- 目撃・出没情報のあったところには近づかない
- クマの新しい痕跡(糞、食痕、爪痕など)があった際は十分気を付ける
- 春と秋は事故も多くなる傾向にあるので特に注意
クマに出会ってしまったら
万一、クマに出会ってしまったら落ち着いて行動することが重要です。クマとの位置関係で対応が異なりますので、それぞれの注意点を確認しましょう。
遠くにクマがいることに気がついた場合
落ち着いて静かにその場から立ち去ります。
クマが気づいていない場合は、存在を知らせるため、物音を立て様子を見ながら立ち去りましょう。
近くにクマがいることに気がついた場合
まずは落ち着くことが重要です。
クマは逃走する対象を追いかける傾向があるので、背中を見せて逃げ出すと攻撃性を高める場合があります。そのため、クマを見ながらゆっくり後退する、静かに語りかけながら後退する、など落ち着いて距離をとるようにします。
慌てて走って逃げてはいけません。
至近距離で突発的に遭遇した場合
クマによる直接攻撃など過激な反応が起きる可能性が高くなります。攻撃を回避する完全な対処方法はありません。
顔面・頭部が攻撃されることが多いため、両腕で顔面や頭部を覆い、直ちにうつ伏せになるなどして重大な障害や致命的ダメージを最小限にとどめることが重要です。
また、クマ撃退スプレーによる対応も有効です。
遭遇時の注意点を確認する出典:防災手帳(情報元:環境省ホームページ) 提供:nisio、R_design、kisasage、kagehito.mujirushi、ayun、GYRO_PHOTOGRAPHY/イメージマート