新潟県新潟市中央区

新潟市の図書館司書が、子ども・子育て世代向けのお薦めの本を紹介する連載企画「未来への扉」。 今回は、2008年に出版された『まあ、なんてこと！』（作：デイビット・スモール　訳：藤本　朝巳／平凡社）をご紹介します。 【あらすじ】 主人公は、イモジェンという女の子。ある朝、イモジェンが目を覚ますと、なんと頭の上に２本の大きな角が生えていました。気絶するママ、首をひねるお医者さん、何もできない校長先生。弟のノーマンは百科事典を調べて言います。「おねえちゃんは、ちょっとかわった小型のヘラジカになっちゃったんだね！」 　角により巻き起こるドタバタ劇。イモジェンはどんな一日を過ごすのでしょうか。 【おすすめポイント】 「突然、角が生える」という変化が起こっても、イモジェンは全く動じません。着替えにちょっと手こずったりはしますが、あっという間に角のある自分を受け入れるのです。大人たちの反応はさまざま。うろたえ、角をどうにかしようと奮闘する人がいる一方、イモジェンの角を素敵なものだと認めてくれる人もいます。 　一日を終え、眠るイモジェンの満足気な顔が素敵です。意外な展開が楽しい絵本です。 『まあ、なんてこと！』（作：デイビット・スモール　訳：藤本　朝巳／平凡社）は市内図書館で12冊所蔵しています。ぜひお読みください。 ▼これまでに紹介した絵本の一覧はこちら。貸出カードとパスワードをお持ちの方は予約ができます。（新潟市図書館HP） https://opac.niigatacitylib.jp/winj/sp/theme-list.do?key=0000000806&lang=ja