運転免許証(更新、再交付、返納について)
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対象となる人
運転免許試験に合格した方に、運転免許証が交付されます。
内容
目次
1. 運転免許証の概要 2. 更新の手続き 3. 高齢者の更新手続き 4. 再交付の手続き(紛失、盗難などの場合) 5. 返納の手続き
1. 運転免許証の概要
免許試験に合格すると、試験を受けた運転免許センターで運転免許証が交付されます。受験と交付にかかる費用は、普通一種で指定教習所を卒業済みの場合、3,800円(受験料1,750円・免許証交付料2,050円)です。
運転免許証は公道を走る際に携帯する義務があり、違反すると反則金が課せられます。
2. 更新の手続き
運転免許証の有効期間は3年または5年で、運転免許証の区分によって異なります。
免許証の区分 | 免許証の帯の色 | 有効期間 |
---|---|---|
優良運転者 | ゴールド | 通常5年 |
一般運転者 | 青 | 通常5年 |
違反運転者 | 青 | 3年 |
初回更新者 | 青 | 3年 |
新規取得者 | 緑 | 3年 |
優良運転者・一般運転者の場合、一部年齢によって有効期間が異なります。千葉県警察の運転免許証の色、種類・有効期限についてなどをご参照ください。 新規に取得した際の最初の更新期限は、取得した日から3回目の誕生日の1カ月後です。誕生日の直前に取得した場合は、取得から2年と少しで更新を迎える場合もあります。
更新がある年の誕生日の35〜40日前の頃に、登録している住所に手続きの案内ハガキが届きます。誕生日の前後1カ月間の計2カ月間が、更新ができる期間です。手続きは、各都道府県の免許センターや運転免許試験場で行いますが、優良運転者か高齢者講習受講修了者に限り、指定の警察署でも更新手続きができます。
必要なもの
- 運転免許証
- 更新ハガキ
紛失の場合は窓口で申告する - 手数料
優良:3,000円、一般:3,300円、違反もしくは初回:3,850円、高齢者講習や特定任意講習を受講済み:2,500円 - 使用中の眼鏡、補聴器など(眼鏡、補聴器などを使用の方)
- 講習修了証明書
高齢者講習、特定任意高齢者講習、特定任意講習受講者の場合(受講後6カ月以内のもの)
更新時の適性検査
運転免許更新時には、適性検査を行います。適性検査は、視力(深視力)、色彩識別能力、聴力、運動能力があり、免許種別によって合格基準が異なります。
視力の合格基準
免許の種類 | 合格基準 |
---|---|
普通自動車免許 大型特殊免許、二輪免許、普通仮免許など | ・両眼で0.7以上 ・片眼でそれぞれ0.3以上 ・片眼の視力が0.3未満、若しくは片眼が見えない場合は、他眼の視野が左右150度以上で視力が0.7以上 |
原付免許、小型特殊免許 | ・両眼で0.5以上 ・片眼が見えない場合は、他眼の視野が左右150度以上で視力が0.5以上 |
大型第一種免許、中型第一種免許(限定なし)、準中型第一種免許(限定なし)、けん引免許、第二種免許など | ・両眼で0.8以上 ・片眼がそれぞれ0.5以上 ・深視力を三棹法で3回検査し、その平均誤差が2センチメートル以下 |
3. 高齢者の更新手続き
運転免許証の更新期間満了日(誕生日の1カ月後の日)の年齢によって、対象となる検査、講習の内容が異なります。以下の検査、講習は免許更新期間満了日の6カ月前から受講が可能です。免許の更新手続きの前に、受検・受講してください。
70歳から74歳の方 高齢者講習の受講
75歳以上の方 高齢者講習の受講、認知機能検査の受検、運転技能検査の受検(一定の違反歴がある方のみ)
更新期間満了日の約190日前に、登録している住所に案内ハガキが届きます。上記の検査、講習は予約が必要です。WEBもしくは電話で予約をしてください。
高齢者講習とは
70歳以上の方が更新手続きの前に受ける一般的な講習です。終了後に必ず終了証明書が交付されます。
所要時間、内容、手数料
普通自動車対応の免許をお持ちの方
- 所要時間:2時間
- 講習内容:座学・運転適性検査(60分)、実車(60分)
- 手数料:6,450円
原付、二輪、小特、大特のみの免許の方の場合等、詳しくは警視庁の高齢者講習(70歳から74歳までの方の免許更新)をご確認ください。
認知機能検査とは
75歳以上の方が更新手続きの前に受ける検査です。ご自分の判断力、記憶力の状態を確認するため2つの簡易な検査を行います。
所要時間、内容、手数料
- 所要時間:30分
- 検査内容:
手がかり再生:16種類の絵を記憶して、どんな絵が描かれていたかを回答
時間の見当識:検査時の年月日、曜日および時間を回答 - 手数料:1,050円
検査結果
検査後、認知機能検査結果通知書が交付されます。更新の際、通知書が必要となります。 検査結果が36点未満の方は、記憶力・判断力が低くなっていて「認知症のおそれあり」と判定され、臨時適性検査(専門医の診断)の受検又は診断書の提出が必要です。
認知機能検査等の受検義務の免除
認知症に関する診断書等(必要な検査の結果や医師の診断・意見等が記載されたもの)を提出された方は、「認知機能検査」の受検が免除されます。診断書の作成時期は、有効期間の満了日前6カ月以内であることとされています。 詳しくは、警視庁の認知機能検査と高齢者講習(75歳以上の方の免許更新)をご確認ください。
運転技能検査とは
75歳以上で一定の違反歴がある方が受ける検査です。普通自動車により課題走行することで、加齢に伴う身体機能の低下の程度を判定します。免許更新前に受検する必要があります。詳細は、警視庁の運転技能検査についてをご確認ください。 ※運動技能検査の該当者は、高齢者講習を実施している自動車教習所や試験場で高齢者講習と同時に予約することで、高齢者講習の実車指導が免除されます。
講習および検査時に必要なもの
高齢者講習、認知機能検査、運転技能検査の受講・受検時には、以下をお持ちください。
- 運転免許証
- 案内ハガキ
紛失の場合は窓口で申告する - 手数料
- 筆記用具(黒ボールペン)
- 使用中の眼鏡、補聴器など(眼鏡、補聴器などを使用の方)
各詳細な内容は、住所地の警察署の公式サイトなどでご確認ください。
4. 再交付の手続き(紛失、盗難などの場合)
運転免許証を紛失した際は、速やかに遺失物届を提出し、再交付の手続きを取る必要があります。遺失物届は、最寄りの警察に届けるのが一般的ですが、自治体によってはオンラインで電子申請も可能です。
また、紛失した場合や盗難にあった場合、悪用を防ぐために以下のような信用機関に申告が可能です。
再交付の手続きは、住所を管轄する警察署、運転免許試験場、運転免許センター、交通安全協会で行います。なお、代理人には依頼できないため、必ず本人が再交付手続きを行う必要があります。
必要なもの
- 運転免許証再交付申請書
- 運転免許証紛失・盗難てん末書(紛失・盗難の場合)
- 申請用写真
タテ3.0cm×ヨコ2.4cm、6カ月以内のもの - 本人確認書類
- 手数料 2,250円
運転免許証再交付申請書や運転免許証紛失・盗難てん末書は、窓口などに用紙が設置されています。
詳細は自治体により異なる場合があるため、住所地の警察署の公式サイトなどでご確認ください。
5. 返納の手続き
運転が不要になった方や、加齢に伴う身体機能の低下などで運転に不安を感じるようになった方は、自主的に運転免許証を返納できます。返納した方は、代わりとして顔写真付きの「運転経歴証明書」の交付申請が可能で、多くの場面で身分証明書として使用できます。
免許返納の手続きは、最寄の免許センター、もしくは居住地を管轄の警察署の窓口で行います。返納手続きの手数料は無料です。運転経歴証明書を発行する場合は、手数料1,100円が必要です。
必要なもの
- 運転免許証
- 申請用写真(運転経歴証明書を発行する方)
タテ3.0cm×ヨコ2.4cm、6カ月以内のもの
代理人が手続きする場合、委任状や代理人の本人確認書類などが必要です。
詳細は自治体により異なる場合があるため、住所地の警察署の公式サイトなどでご確認ください。