はしか(麻疹・麻しん)予防接種

その他

はしか(麻疹・麻しん)予防接種

はしか(麻しん)は、麻しんウイルスによって発症する急性の全身感染症です。ウイルスの感染力が非常に強いため、免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症します。 麻しんワクチンの接種が最も有効な予防法と言わ...

対象となる人

厚生労働省「麻しんについて Q&A No.7」では、以下のように記されています。

定期接種の対象者

2000年(平成12年)4月2日以降に生まれた方は、合計2回の予防接種を受けることになっています。 1回目接種:1歳以上2歳未満 2回目接種:5歳以上7歳未満で小学校入学前の1年間

定期接種の対象者以外

はしか(麻しん)にかかったことがなく、2回の予防接種を受ける機会がなかった方 特に、はしか(麻しん)にかかるとリスクが高い方は、予防接種についてかかりつけ医に相談してください。 例:妊娠を予定している方   医療関係者や学校などの職員の方   流行国に渡航する機会がある方

内容

目次

1. 感染したときの症状

2. ワクチンの効果

3. 定期接種歴の確認方法

4. どこで接種するか

5. 接種にかかる費用

6. 接種後の副反応

7. 注意事項

1. 感染したときの症状

はしか(麻しん)は、空気感染・飛沫感染・接触感染の経路で人から人へ感染します。感染すると約10日後に発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が見られます。2~3日熱が続いた後、39℃以上の高熱とともに発疹が現れます。詳しくは、厚生労働省「症状」をご確認ください。

2. ワクチンの効果

麻しん含有ワクチン(主に、麻しん風しん混合ワクチン)を接種すると、約95%の人が麻しんウイルスに対する免疫を獲得すると言われています。接種からの経過年数によって免疫が弱まることがあるため、十分な免疫を獲得するために2回の予防接種が必要と考えられています。

また、一度はしか(麻しん)に感染して発症したことがある場合は、一生涯にわたって免疫が維持されると言われています。そのため、追加の予防接種を受ける必要はありません。

引用:厚生労働省「ワクチンについて」 厚生労働省「麻しんとは」

3. 定期接種歴の確認方法

生まれた年によって定期接種歴が異なります。

2000年4月1日以前に生まれた方2000年4月2日以降に生まれた方
定期接種歴0回もしくは1回接種している可能性が高い
(一部の世代は2回接種 ※注)
2回接種している可能性が高い

※注 1990年4月2日~2000年4月1日生まれの方を対象に、特例措置として2008年から2013年にかけて2回目の追加接種が実施されています。詳しくは、厚生労働省「麻しんについて Q&A No.2」をご確認ください。

過去の接種歴は、以下で確認できます。

  • 定期接種を受けた市区町村で保有している予防接種台帳
  • 接種者の母子健康手帳や予防接種済証
  • マイナポータル「私の情報」から予防接種情報を取得

また、医療機関では、免疫(抗体)の有無を検査できます。一部の自治体では、妊娠を希望する方やその配偶者などを対象に、抗体検査の費用を補助している場合もあります。詳しくは、お住まいの市区町村にお問い合わせください。

4. どこで接種するか

定期接種の場合

市区町村の定期接種の契約医療機関

定期接種以外の場合

予防接種を実施している医療機関 ※医療機関に麻しんワクチンの在庫がない場合があるため、事前に確認することをおすすめします。

5. 接種にかかる費用

定期接種の場合

お住まいの市区町村が公費負担するため無料 ※定期接種の対象年齢を過ぎてしまうと、自己負担となります。

定期接種以外の場合

医療機関によって異なります。 ※自治体が接種費用の全額または一部を公費負担している場合があります。詳しくは、お住まいの市区町村にお問い合わせください。

6. 接種後の副反応

健康状態や体質によっては、ワクチン接種後に副反応が生じる場合があります。一般的に多く見られる症状としては、発熱、発疹、鼻汁、咳、注射部位の腫れなどです。詳しくは、厚生労働省「ワクチンについて」をご確認ください。不安がある場合は、事前にかかりつけ医にご相談ください。

7. 注意事項

妊娠中や発熱している場合など、予防接種を受けられない場合もあります。接種の際は、かかりつけ医にご相談ください。

参照先

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