インフルエンザ予防接種

その他

インフルエンザ予防接種

インフルエンザに感染すると、風邪と同じようにのどの痛み、鼻汁、咳などの症状がみられる他、38度以上の発熱、頭痛や関節・筋肉痛、全身倦怠感などの症状が比較的急速に現れるのが特徴です。「インフルエンザ予防接種」は...

対象となる人

定期接種の対象者

  • 65歳以上の方
  • 60~64歳で、心臓、じん臓もしくは呼吸器の機能に障害があり、身の回りの生活を極度に制限される方
  • 60~64歳で、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に障害があり、日常生活がほとんど不可能な方

任意接種の対象者

  • 定期接種の対象者以外の方

希望すればインフルエンザの予防接種を受けることができます。

内容

目次

1. 効果・持続期間・接種時期

2. 接種回数・接種間隔

3. どこで接種するか

4. 接種にかかる料金

5. 子供のインフルエンザ予防接種について

6. 妊娠中のインフルエンザ予防接種について

7. 新型コロナワクチンとの同時接種について

8. 副反応について

9. 接種後の注意点

1. 効果・持続期間・接種時期

予防接種の効果

流行前のインフルエンザ予防接種は、以下の効果が報告されています。

  • 感染後に発症する可能性を低減
  • 発症した場合の重症化防止

ワクチンの持続期間

インフルエンザワクチンは、接種からその効果が現れるまで通常約2週間程度かかり、約5カ月間効果が持続すると言われています。

※過去の感染歴やワクチンの接種歴などにより差がある可能性があります。

接種時期

日本では、インフルエンザは例年12月~4月頃に流行し、1月末~3月上旬に流行のピークを迎えます。 よって、効果が現れるまでの期間を考慮し、10月から12月中旬までにワクチン接種を終えることが望ましいと言われています。2023年は例年よりも早く感染者が増加しているため、早めのワクチン接種をご検討ください。

65 歳以上の方など定期接種対象者向けには、お住いの市区町村から定期予防接種の実施時期などのお知らせがあります。

厚生労働省の発表より、2023年は9月末時点で例年より多めのワクチンが出荷されています。各医療機関での接種は、10月頃から開始されています。詳細は、各医療機関へお問い合わせください。

2. 接種回数・接種間隔

接種回数

  • 13歳以上:原則、1回接種 ※1
  • 13歳未満:2回接種 ※2

※1 13歳以上の基礎疾患(慢性疾患)があり著しく免疫が抑制されている状態にある方などは、医師の判断で2回接種となる場合があります。 ※2 13歳未満の場合は、「6カ月以上3歳未満」と「3歳以上13歳未満」のワクチンの接種量が異なります。

接種間隔

インフルエンザワクチンを2回接種する場合の接種間隔は、4週間おくことが望ましいとされています。医師の指示に従ってください。

インフルエンザワクチン以外のワクチンの接種間隔については、厚生労働省「ワクチンの接種間隔の規定変更に関するお知らせ」をご確認ください。

3. どこで接種するか

任意接種の場合、地域の医療機関、かかりつけ医などでインフルエンザワクチンの接種を受けることができます。 65歳以上の方など定期接種対象者の場合は、お住いの市区町村が指定する医療機関で接種を受けることができますが、接種券や予診票などの提出が必要となる場合があります。

4. 接種にかかる料金

任意接種の場合、健康保険が適用されないため原則的に全額自己負担となります。 65歳以上の方など定期接種対象者の場合は、市区町村によっては接種費用の全額または一部の公費負担を行っています。詳しくはお住いの市区町村やかかりつけ医にお問い合わせください。

また、企業の健康保険組合でもワクチン接種費用の補助を行っている場合があります。事業主に確認するか、被保険者資格を有する健康保険組合のサイトをご確認ください。

5. 子供のインフルエンザ予防接種について

13歳未満の方は、2回接種となります。1回接種後よりも2回接種後の方がより高い抗体価の上昇が得られることから、日本ではインフルエンザワクチンの接種量および接種回数は以下の通りとなっています。なお、1回目の接種時に12歳で、2回目の接種時に13歳になっていた場合でも、12歳として考え2回目の接種を行っていただいて差し支えありません。

  • 6カ月以上3歳未満の方 1回0.25mL 2回接種 ※3
  • 3歳以上13歳未満の方 1回0.5mL 2回接種

※3 一部のワクチンは「1歳以上3歳未満の方 1回0.25mL 2回接種」となります。

乳幼児のインフルエンザワクチンの有効性については、おおむね20~60%の発病防止効果があったと報告されています。 詳細は、厚生労働省「乳幼児におけるインフルエンザワクチンの有効性」をご確認ください。

6. 妊娠中のインフルエンザ予防接種について

妊娠または妊娠している可能性がある場合でもワクチン接種は可能です。 インフルエンザワクチンは、インフルエンザの重症化予防に最も有効であり、母体および胎児への危険性は妊娠全期間を通じてきわめて低いとして、妊娠期間に関係なく接種が推奨されています。

7. 新型コロナワクチンとの同時接種について

インフルエンザワクチンと新型コロナワクチンとの同時接種は可能です。 また、同時でない場合でも、インフルエンザワクチンと新型コロナワクチンの接種間隔は、特に制限はありません。

詳しくは、厚生労働省「新型コロナワクチンに関するQ&A」をご確認ください。

8. 副反応について

健康状態などによっては副反応が生じる場合があります。 インフルエンザワクチンで比較的多くみられる副反応には、接種した場所(局所)の赤み(発赤)、はれ(腫脹)、痛み(疼痛)などがあげられます。接種を受けられた方の10~20%に起こりますが、通常2~3日で消失します。 不安がある場合は、かかりつけ医と相談して接種を検討する必要があります。

9. 接種後の注意点

一般的に、接種当日は過激な運動や飲酒は避けるように、と言われています。接種後の注意点については、接種した医療機関の医師にお問い合わせください。

参照先

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